株式会社中央設計技術研究所

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“工業用水”を止めるな。
老朽化した管路の
整備計画を推進。
京都府 京都府営水道事務所
山口県周南市 地域創水で、地方創生を。

Water service

“工業用水”を止めるな。
老朽化した管路の
整備計画を推進。

DATA
場所 山口県周南市
年度 2021.8~
実施形態 工業用水道配管網設計
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PROJECT MEMBER
村田 和志
村田 和志
技術統括本部 水道部 課長

2000年4月入社。
岐阜大学工学部土木工学科卒。
水道事業全般にわたる計画・設計業務に携わる。

髙 良平
髙 良平
技術統括本部 水道部 課長補佐

2013年4月入社。
新潟大学工学部建設学科卒。
水道部3年、東海支店5年を経て再び水道部へ。主に水道事業の計画・設計業務を担当している。

村 一翔
村 一翔
技術統括本部 水道部

2020年4月入社。
金沢大学理工学域環境デザイン学類卒。
金沢大学大学院自然科学研究科環境デザイン学専攻修了。
水道事業全般にわたる計画・設計業務に携わる。

稲原 里咲
稲原 里咲
技術統括本部 水道部

2021年4月入社。
金沢大学理工学域環境デザイン学類卒。
水道事業全般にわたる計画・設計業務に携わる。

  • WHY なぜやるのか
    どのような課題が
    あるのか?

    • 大型民間工場の工業用水道管が老朽化し、
      漏水や断水などの危険性が高まっていた。
      事故発生時の対処方法についても不明確な点が多かった。
  • HOW どうやるのか
    どのようにしたいのか?

    • 現状の管路状況を把握し、想定されるシチュエーションに関する
      シミュレーションを実施する。
    • 事故などによる断水が発生した場合に影響を最小限にとどめる対策や、
      老朽化した管路の整備方法について提案。
  • WHAT なにをやるのか
    CSEが提供した手段とは?

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WHY
どのような課題があるのか?

漏水や断水などの事故を招く
水道管の老朽化が懸念材料に

ものづくり大国・日本を形づくり、支えてきたポイントの一つが、国土に降り注いだ雨や雪によってもたらされる“豊かな水資源”である。原料や製品処理、洗浄用、冷却用など、工業用水はさまざまな場面で使われ、産業活動を支えている。だからこそ、漏水や断水など、製造をストップさせる事故はできる限り防がなければならない。もし発生したとしても、ただちに対処し、被害を最小限にとどめるための準備が必要だ。2021年3月、CSEに寄せられたオーダーは、そんなものづくりの根幹にかかわる工業用水道に関わるものだった。
クライアントは中国地方にある化成品メーカーの大型工場。建設から30年以上が経過しており、水道管の老朽化が進んでいた。水道管の事故がいつ起きてもおかしくない状況であり、万一、発生した場合の対処方法も確立されていなかった。
「CSEは、全国各地で水道事業の計画検討業務に取り組んできました。その実績が評価され、関連会社を通して声がかかりました」と話すのは水道事業部の村田和志課長。プロフェッショナルの視点で地下に埋設されたブラックボックスを解き明かすため、プロジェクトメンバーは現場へと足を運んだ。

HOW
どのようにしたいのか?

管路状況を再現し、
シミュレーション。
結果に基づいた対策や
整備計画を策定。

「事故が発生した場合の有効な対策は何か」「管路の整備方法としてはどのようなステップが最適か」。これらの目的を達成するには、とにもかくにも現状の把握が第一歩となる。その上で、地下の管路状況を再現し、さまざまな角度から想定されるシチュエーションを描き、きめ細かくシミュレーションを繰り返していくことが重要だ。
配水管の中をどのように水道水が流れていくのか――。この「管網解析」を行うことで今後の対策が浮かび上がってくるし、更新する際に用いる水道管の選定や管路のデザインなどの整備計画も立てることができる。

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WHAT
CSEが提供した手段とは?

過去5年分の使用水量を
もとにデータ整理
蓄積したノウハウを生かし、最適解を提案

ブラックボックスとなっている地下の工業用水道をいかにして解き明かすのか。そのために、村田課長を中心としたプロジェクトメンバーは、過去5年間分の使用水量を一から見直した。「調査した工場敷地には、数多くの施設がたっています。施設一つひとつの水量を調べるのは正直、骨が折れました。もちろん、季節によっても使う水量は変動します」(村田課長)。膨大なデータを丹念に調べ、CSEが長年にわたって蓄積したノウハウをもとに現状を明らかにしたのである。
その後、専用ソフトを用いてシミュレーションを行い、問題点を可視化することで、対処法を洗い出した。さらに、ユーザーから今後の展望などをきめ細かくヒアリングした上で、工場の各施設に供給する理想的な水量を細かく設定。水道管の太さや管路のデザインに加え、工場を稼働させながら新たに水道管を整備するための代替システムの提案など、実践的なソリューションとしてまとめ上げた。
CSEのソリューションに対して、工場の担当者からは「よい提案を受け、今後の事業化もスムーズに進められそうです」との評価をいただいている。安全安心な水の供給は、住民の生活だけでなく、経済にとっても命綱。安定的に水を供給するライフラインの整備は、地域経済の発展に欠かせない。このようなプロジェクト一つひとつが積み重なり、にぎわいを創出しながら持続可能な街づくりへとつながっていくのだろう。

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INFORMATION

COMPANY

CSEは、創業75周年の節目を迎え、
世界を舞台にした、ソリューション提供会社として
“水で地域をデザイン”しています。
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BUSINESS

投資効果や地域特性を踏まえた水道事業から、
水道・下水道業務のさらなる効率化と
高度化を考えたシステムを開発しています。
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